1995年2月、ブリュッセルで開催された「グローバル・インフォメーション・ソサイエティ・サミット」。この中の「テーマ5:電子美術館・電子画廊」では、先進7ヶ国の代表らが参加し、二十一世紀における文化の基本的な役割を次のように定義している。
(Project G7 Multimedia Access to World Cultural Heritage)
「文化こそが情報時代へ通ずる鍵である。人類の文化遺産に関する知識を交換することで、われわれはより相互理解を深めることができるであろう。」
会議の席で確認された主な事項は以下の通り。
【4つの目標】
1)文化遺産情報の迅速なデジタル化
2)文化遺産DBの構築および相互接続
3)国家や文化の違いを越えてさまざまな人々が
接続できる環境を創出すること
4)知的所有権の保護
【現実的かつ結果重視のプロジェクト方針】
時間的枠組:このプロジェクトは、今世紀の残り5年間ないしはそれ以上にわたる長期プロジェクトである。
参加についてのオープン性:このプロジェクトは、参加したいと希望するあらゆる国のプロジェクトに対して開かれていなければならない。
情報開示:このプロジェクトのプロセスは、誰にとってもわかりやすい情報として公開されなければならない。
先進のテクノロジ:このプロジェクトは、インターネット等の洗練されたネットワーク・テクノロジを駆使するものでなければならない。
【5つの戦略】
1)公と私(官民)共同のパートナーシップ
2)情報交換システムと取り扱いデータの様式を
標準化すること
3)情報へのアクセス環境の整備
4)知的所有権の保護
5)新しいコミュニケーションの在り方を考える
~インターネットの存在
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